マイコプラズマによる性病と先天性肺炎

尿道に病原体が感染して炎症を起こすと、排尿時に痛みや痒みを感じたり、尿と一緒に膿が出たりします。このような症状は淋病やクラミジアで多く見られますが、マイコプラズマ感染症の可能性もあります。尿道炎の原因としては、淋病やクラミジアよりはずっと少ないのですが、これらの病原菌が見つからなかった場合は、マイコプラズマを疑ってみる必要があります。
マイコプラズマは細菌の一種で、子供の肺炎の原因としてよく知られています。しかし尿道や膣に感染することもあり、排尿時の不快感を引き起こします。他の性病と同じで、普通の性行為によって感染します。一般に症状は淋病に比べれば軽いと言われており、痛みが強くないので放置してしまうことも少なくありません。しかし適当に治療すると長引いたり、再発したりする恐れがあり、なによりパートナーに感染させるリスクが高くなります。また妊婦がマイコプラズマに感染していると、胎盤を通して病原菌が胎児の肺に侵入し、マイコプラズマ性先天性肺炎の原因になることがあります。感染した胎児は、生まれてから数時間で肺炎の症状を起こします。妊娠の可能性がある女性は、たとえ尿道炎の自覚症状がなくても、特に注意しなければなりません。
マイコプラズマは細菌ですが非常に小さく、細胞壁を持たないため、ペニシリンなどの抗生物質では退治できません。マクロライド系の抗生物質は有効ですが、耐性菌を生じることも多いと言われています。現在では検査技術が進歩し、自宅で検査できるキットなども発売されているので、疑いがあるときは早めにチェックしましょう。そして医師の処方を受けた正しい薬を、完治するまできっちり服用することが大切です。